一日、一新。

理学療法士ですが。ほぼ関係のない事を…

筋肉の感覚器! 筋紡錘

筋肉は効果器でもあり、受容器です。

先日、twitterにて、アンケートを行いました

 

自分自身も、完璧に説明できるわけではありませんが

復習がてら少しだけ解剖生理をまとめてみたいと思います!

 

 今回の登場人物
  • 錐外筋
    →筋肉に動きを引き起こす人
  • 錘内筋(筋紡錘)
    →筋肉の状態の情報屋
  • α運動繊維(神経)
    →筋肉(錘外筋)に命令を伝達する人
  • γ運動繊維(神経)
    →錘内筋に命令を伝達する人
  • GⅠa繊維 GⅡ繊維
    →筋紡錘からの情報を上の人に伝達する人達

 今回は、これらの人たちが活躍します!

 

骨格筋

 

錘外筋とα運動繊維

骨格筋は上位からの命令を受けて収縮し、関節を介して身体に運動を引き起こします。

 

ここで、命令を伝達するのが、α運動繊維(神経)

錘外筋(筋繊維)はα運動繊維で接続されており、骨格筋の収縮を引き起こします。

錐内筋とγ運動繊維

骨格筋の中には、錘外筋の他に、錐内筋(筋紡錘)が存在します。

錐内筋はγ運動繊維で接続されており、こちらもまた収縮が引き起こされます。

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 筋紡錘の役割

 筋紡錘は、筋肉の状態を常にモニターし続けている監視役です。

 筋の伸張・持続的伸張に反応し筋の状態を上位へと伝える役割を担います。

 これにより、筋の損傷の防止や、筋収縮や伸張による運動の状態を上位中枢へと伝え

 ることができます。

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 この筋紡錘の状態を上へと伝える繊維がGⅠ GⅡ繊維となっています。

α−γ連関(α−γ Linkage)

ここで、α−γ連関について少しだけ、、、 

錐内筋は筋の状態をモニターしており、それは主に伸張時に働くことができると上でも述べました。

しかし、筋肉は収縮すると伸張ではなく短縮しますので、

同じ骨格筋内にある錐内筋まで短縮する。ということになります。

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つまり、

α運動繊維の刺激

錘外筋収縮

錐内筋短縮

錐内筋の感度低下(GⅠa興奮低下)

が起こり、筋の状況をうまく感知できなくなってしまいます。

 

ここで、活躍するのがγ運動繊維になります。

γ運動繊維は、錘内筋を収縮させる役割を持っています。

「ん、収縮したら、結局同じじゃないか?」

と思われる方も数人いらっしゃるかもしれませんが、

 

ここからは、解剖です。

錐内筋のうち伸張を感知する部位は、

1次終末と2次終末と呼ばれる非収縮性の部分のみとなっています。

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その端にあるγ運動繊維が着いている部位は、収縮性でここが収縮することにより、

短縮して感度の低下した錐内筋を伸張させます。

結果、1次終末2次終末は伸張され、感度を保つことが可能となります

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α−γ連関は

α運動繊維が興奮し、錘外筋の収縮が起きた際、

同時にγ運動繊維も興奮することにより錘内筋を収縮させ

骨格筋の短縮に伴う筋紡錘の感度の低下を防ぎ、GⅠa GⅡ繊維からの情報を維持し

筋の固有感覚の低下を防いでいることになります。

 

以上細かいところまでは記載していませんがまとめてみました

最後まで読んでいただきありがとうございました!